カラスの鳴き声が聞こえる。
窓を叩く雨の音もおさまり、空も白みを帯びてきた。
私の今日を無視して地球は今日を始める。
どんな夜を過ごしてたのかも関係なく。
昨日から早く抜け出さなきゃ。
布団を頭から被った私の願いも無碍に
太陽は登るらしい。
誰とも繋がりのない一人の寂寥を引きずったまま
昨日と地続きの『昨日』を、今日へと進まない昨日を一日を繰り返すらしい。
やっと咲きはじめようとする頃の花も、
羞恥に毒されて一向に芽を出さない。
何をすればいいのか、わかる頃には今日になっているのかな。
いや、きっと今日になる頃には、こんなことを考えていたことも忘れているだろう。
ほら、この通り