2022-01-01から1年間の記事一覧

真理は陳腐な

地下鉄は救いがない乗り物だ。 閉ざされた空間の中には数多の現実が充満していて 窓の外の景色に思いを馳せることもできない。 風景が他人の面をしている。 銀座の高級店も、チェーン店も、 コンビニも、家も、 誰からも私は歓迎されない夜だ。 世界から爪弾…

アルコールの年波

お酒を飲んで、ふと年齢を感じた。 酔いが回りやすくなったな、とか 次の日残りやすくなったな、とかで 歳を取ったなと実感する、 ということではなく、 飲み会帰りのあの羞恥を自覚する瞬間、 あの瞬間に、自分がまだ若いということを実感する。 二十代前半…

ここ最近の私

どうも、文章を綴れないストレスを別の文章を綴ることで解消してみむとする者です。 随分と近況を報告していなかったように思います。 去年の暮れに無職になり、職探しに時間を費やし、今年の6月に就職しました。 そしてその会社を一週間でクビになり、また…

2022/04/18 28:57

kurosawa-nanao.hatenablog.com 約一年前にこんな記事を書いた。 貼り付けた楽曲を久しぶりに聴いて恥を禁じ得なかった。 あんなことを書いた頃と比べても今現在の足下はもっと暗い。 一年たってもあの日の火は篝火になんてなりゃしない。 今となってはあの…

結局ハンバーガーは食べられなかった

Twitterかよ

明日への手紙

なんだか習慣になっていることがある。 明日の自分への手紙だ。 ベッドの上に一つのノートがある。 そして頭上の引き出しにはマッキーがしまってある。 思い立った時に明日の自分への手紙を書くのだ。 とはいってもToDoリストでもなんでもなく、真夜中の、体…

いつだかの昨日の遺言

カラスの鳴き声が聞こえる。 窓を叩く雨の音もおさまり、空も白みを帯びてきた。 私の今日を無視して地球は今日を始める。 どんな夜を過ごしてたのかも関係なく。 昨日から早く抜け出さなきゃ。 布団を頭から被った私の願いも無碍に 太陽は登るらしい。 誰と…

片目を瞑って視る世界

夜は静かで、暗く、不安で孤独だ。 私の片眸には、声をあげても誰にも届かない世界が映る。 その左目に映る世界は酷く寂しく有機的温度を感じることができない世界。 感じるのは、押し付けた胸が不規則に床に打ち付ける振動。 だだっ広いフロアにバスドラム…

ダリアリズムな日々

何か聞こえる 何かがこちらに叫びかけている とても大事なこと それはきっと、生きるとか死ぬとか 意味とか理由とかよりもっと大事なこと しかし、何を言っているのか聴き取れない 目の前には、竜巻状になった情報の渦 よくみてみると、全て小さな文字で構成…