ダリアリズムな日々

何か聞こえる

 

何かがこちらに叫びかけている

 

とても大事なこと

 

それはきっと、生きるとか死ぬとか

 

意味とか理由とかよりもっと大事なこと

 

しかし、何を言っているのか聴き取れない

 

目の前には、竜巻状になった情報の渦

 

よくみてみると、全て小さな文字で構成されている、絡まり

 

手を触れてみても、一つ掴んでみても、

 

今の自分にはそれが何を意味するのかはわからない

 

きっと意味などない

 

いや、きっと自分が意味に取り憑かれ過ぎているあまり

 

それを求めて手を伸ばしている

 

手に負えないその情報の渦に身を投じてみても

 

脳が処理しきれずに呑み込まれてしまう

 

それは私の脳も聴覚も支配し、

 

さらには思考をめちゃくちゃにする

 

私の心の叫びを遮っている。

 

何を叫んでいるのか、聴き取れない

 

邪魔だ。消えてくれ。

 

消えてくれ。

 

私の、心の叫びを聴かせてほしい。

 

 

 

とかなんとか言うてはりますけども、

 

今日の私はここ最近に比べてアクティブでした。

 

というのもやらなければならないことが多かっただけなのですが。

 

久しぶりに太陽のやつと会いました。

 

相変わらず賑やかな野郎です。

 

心が折れる出来事が三つほどありました。

 

でも、最後に一つだけ嬉しいことがありました。

 

気持ちをそのままに帰りに花屋へ寄ってみると、

 

季節外れの綺麗なダリア。

 

品種は群金魚。

ネーミングはそのまんま、中心に向かって金魚が群れているように見えるかららしい。多分。

 

ちなみにダリアは一般的に「華麗」「優雅」など、

見た目通りの花言葉が有名だ。

 

しかし「不安定」「移り気」「裏切り」といった花言葉も存在している。

 

時は18世紀後半、フランス

 

世間はフランス革命の混迷の最中、上流階級で流行した花がダリアだという。

 

ダリアという花をこよなく愛していたとある貴婦人の話。

 

彼のナポレオンの奥方であるジョセフィーヌは当時貴重な品種であったダリアを美しく宮廷に咲かせていたことに誇りを持っていた。

 

ジョセフィーヌはダリアを独占的に愛し、その球根を誰に頼まれても譲ろうとしなかった。

 

ある日、そのジョセフィーヌの高慢な様子に腹を立てた某人が庭師を懐柔し、宮廷からダリアを盗むことに成功した。

 

盗まれたダリアは人を選ばず綺麗に花を咲かせた。

 

それから、ダリアの希少性は失われ、ジョセフィーヌもそんなダリアへの興味を失くしてしまったという。

 

そんなエピソードから、上述した花言葉が生まれたという。

 

「不安定」「移り気」「裏切り」

 

後ろ暗さを孕んだ美しさに惹かれてしまう。

 

私は本当にダリアが好きみたい。

 

迷うことなくお迎えいたしました。

 

近頃はダリアもハウスで栽培しているみたいで、

秋口以外にも出回っているみたいです。

 

昨年末に買ったお気に入りのベースに活けて

エキゾチックにパシャリ。

 

これで取り返せたかな。

 

 

あ、明けましておめでとうございます。

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