ジャージの裾が擦り切れている

午前中に起きた。

 

先日、芥川賞直木賞の受賞作が発表された。

 

その前日に、芥川賞を受賞した、

 

宇佐見りんさん著『推し、燃ゆ』を偶然書店にて手に入れていた。

 

午前中かけて、一気に読み上げた。

 

ものの見事に受け取ってしまった。

 

まんまと打ちのめされた。

 

インスタントのラーメンを数ヶ月ぶりに食べた。

味がしなかった。

 

出かけるために着替えたが、どこに出かけたらいいか分からずにベランダで蹲ってぼうっとしていたら二時間経っていた。

 

今日は暖かいみたい。

この瞬間も、なにかを失っている実感が湧く。

 

鏡の映る顔が思いのほか生気のあることに不気味さを感じ、

 

今日は意思的に、花瓶の水を替えなかった。