いつもの喫茶店に来ている。
私は家にいると何も出来ない。
だけどここにくれば集中して作業ができるとも限らないもので。
今日は頭の容量のほとんどを、
鋭利で質量を持った無機物が占有している。
そんな時仕事帰りの友達が用もないのに電話を掛けてきた。
Macのまま応対した。
喫茶店の中にいるため小声で応対した。
話を聞くと本当に用がなかったみたいで、
力を抜いた声でブランコを見つけただの、
今日は暖かいと言った側からクソさみぃとか言ってみたり。
家に着いたらじゃあ、とすぐに電話を切った。
耳にはYouTubeで流している木綿のハンカチーフが流れている。
暖かいコーヒーをおかわりした。
110円。
無機物が、少し角をなくしていた。
さあて。