誰かの可惜夜

私は、木曜日が嫌いだ。

 

木曜日が好きな人には申し訳ない。

 

でも、誰かが木曜日を好きでいやがるお陰で、

 

私は木曜日が嫌いなのだ。

 

日付変更線が今日と明日を区切るのは、

 

私にとっては時間ではなくて、

 

私が眠りにつくかどうかに決まっている。

 

深夜1時半ごろ。

 

私はまだ木曜日の中にいる。

 

木曜日の夜が嫌いだ。

 

私が深いか浅いかの眠りにつくまでは、

 

木曜日は終わらない。

 

一人ベッドの上木曜日の深夜25時。

 

私に縋れるものがないのは、

 

神も自分も何も信じていない自業自得だ。

 

でも、信じたいものはある。

 

だから、今日は早く木曜日を終わらせたい。

 

こんな夜なんて、早く明けてしまえ。